【末端システムエンジニア(SE)の置かれる労働環境】2014/07/22 7:38 AM

皆様
お早うございます。エニシです。
今日も私のブログをお読み頂いてありがとうございます。(=ω=)

さて、ベネッセからとんでもない件数の個人情報が盗まれて漏洩したという話、巷を騒がせております。しかし、ことをやらかした松崎正臣さんというSEに同情するわけではないのですが、個人情報が高く売れるということで魔が差してしまった彼の置かれた環境というものについてもある程度考察を加えなければならないと思います。

System Engineer システムエンジニアというと聞こえは良いのですし、何か難しいことをサクサクやってしまうような人というイメージを持たれますが、実際の労働実態はまあ、ロクなものではありません。

このSEという言葉には、「仕事上、ITに少しでも関わる人」のほぼ全てが包含されており、その仕事内容も千差万別です。そして、建設業界のそれと全く同様の、親方日の丸みたいな大企業を頂点に、ピラミッド構造上に下請けが広がっていくという構造があり、大きな企業から一次請けとして仕事を取る大手IT企業が、作業の配分と進捗管理のみをやり、実際のプログラミングなどの作業については末端下々の小さな会社が、本当に下請けの末端で中抜きに中抜きを重ねられた安い賃金で一生懸命モノを作っているという、そういう業界です。

例えば地方の自治体のシステム開発の案件でも、仕事を受注するのは富士通、NEC、日立なのですが、実際にそのシステムを作っているのは地元の小さなシステム会社だったりということが全然珍しくありません。つまり、大手というのは単純に、納品の保証をする保険サービスのようなものです。このため、大手の本体には、技術は全く存在しません。彼等はマネジメント(これすら、ナンチャッテなマネジメントだったりすることが多い)と保証だけをやってるのです。

私自身、新卒で入った会社がこれら大手の一つでしたが、SE職を目指して入ってきたのに例えば国家資格である「システムアドミニストレーター」という名称すら知らないということに愕然としたことを覚えています。ピラミッドの頂点には、お金と権限だけはあるが、他には何もないのです。

おそらく、松崎正臣さんもこういう仕事環境で、ITゼネコン業界の暗い部分を嫌と言うほど見てきたんじゃないかと思います。ベネッセの子会社の、さらにその先の委託先の社員さんということで、実際末端のSEとして作業に当たっていたんだろうなと。そして、自分の技術が無ければ仕事は一つも進まないはずなのに、その技術の片鱗すら知らない連中(大抵のケースで自分よりも高給を貰っている)に上から目線であれやこれやと命令される身分に、嫌気の一つもさしただろうなと。

罪状に対する罰というのは抑止力として当然必要です。しかし、より根本的には、こういう犯罪を働く人が生まれない環境にするというのが必要だと思うのです。

さらに根本的には、資本主義という仕組みにメスを入れないとならんのですけどね。
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カテゴリ:時事
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