【STAP細胞とタコツボの専門バカの世界】2014/04/01 7:55 AM

皆様
お早うございます。エニシです。

STAP細胞なるものが日本の学術界の火種になっております。理系の論文、それも日本で最高峰の研究機関でこんなことがあるのかと思われる方もおられるかと思います。しかし、学問の世界というのはこれまた、社会からはかなり隔絶されたというか、不思議な価値観のまかり通る世界で、学部で大学という世界からはしっかり卒業された方には理解不能なところも結構あります。(一応えにしは修士を出ている)

学問の世界というのは、学部⇒修士⇒博士⇒准教授⇒教授 と上るにしたがって、確かに社会的な外形的ステータスはあがりますが、タコツボのように細分化された、本当に狭い世界での専門に特化した世界です。それ以外のことについては全くと言って良いほどに無知というか、結構、困りモノの人格を抱えた方々も多いというのが私の個人的な感想です。(だから一度娑婆の空気を吸うべく、修士で一旦社会に出たのですが)

私が修士時代にお世話になった社会基盤工学専攻(旧称 土木工学)でも、色々な研究室がありましたが、例えば

・大規模建設プロジェクトのプロジェクトマネジメント手法の研究室
・港湾開発の研究室
・橋梁の研究室
・水理の研究室
・国際開発協力の研究室

と、覚えているだけでも最低これだけありました。

プロジェクトマネジメントの研究は、手法論や教育といったソフトウェア面の研究で、橋梁の研究室では、その名の通り安くて丈夫な橋の研究を行う場所でハードウェア寄りです。橋梁の専門用語に「ラーメン」というのがあるのですが、普通の人が聞いたらこれは中華麺(笑)(正確には建築構造の一種を示す単語です。)

これはお笑いぐさですが、同じ専攻にはいつつも、隣の研究室が使っている単語がそもそも分からないということが普通にあるのです。そこの研究生がまた専門用語山盛りで書いた論文なんて、読みたくないというか読めないというか(^^;)教授先生にとっては仕事といっても同じ人間ですから面倒に感じておられたことだと思います。

学問の世界というのはまさに権威の世界であって、例えば「博士」というと皆さんなにかすごいものをイメージするかも知れませんが、その博士というのも、理学博士なのか工学博士なのか、最近はその先にまた色々な専攻が分化しているために、博士は博士でも一体何の博士なのか、それがどの程度すごいのかというのは、同じ博士でも分からないと思います。

それでも、何か1つのテーマを徒手空拳で研究し、何年も掛けて論文を書いたというその「忍耐の伴った行為」自体に対して博士というのは付与されているという側面が強い。(特に最近流行りの学際系とかはそれが顕著。)

どこかの時点で、その論文で述べられた発見のすごさよりも、どこそこ大学の何かの学問の権威であるだれそれ教授がそう述べた、ということが重要になってしまうようなところがあります。

ノバルティスの治験データ改竄の件も含めて今回の事件は、この手のオカシナところにしっかりとネットが自浄作用をもたらすという例で良かったのではないかと思います。論文の真価というものを、集合知で判断するということですね。

tako


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カテゴリ:時事
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