【人間の手と感覚を舐めちゃいかんぜよ】2012/07/31 6:22 AM

石川・小松講演会でお話しした「人間のカラダはどれだけ凄いのか」という演題の中のお話の1つに上げたのですが、センサ-(検査機器)の類いで人間の感覚が頼りというものが以外と多いのです。

人間が感じる、暑いとか寒いとか、果ては例えば「痒い」といった感覚はどうあがいても数値化することができないし、その意味で人間の感覚手なんてモノはファジーで曖昧で当てにならないというのが普通の人の考えかもしれません。

ところが、工業製品にはある物質を直角に加工したり、真っ平らに伸ばしたりといった加工が必要になるモノが星の数ほどありますが、この「ある直線や平面」が「実際に直線や、真っ平な平面なのかどうか」ということは、実在する直線や平面と行ったモノと比較してみるしか方法がないわけです。つまり、あるものの質を担保するために、その質を超える純粋さ・精密さを有するものの存在が前提になるわけです。

で、今のところ科学というものは、完璧な(あるいはそれに限りなく近い)直線や平面というものを作り出すことができないらしい。なんと、色々な検査機器に使われている「基準平面」というのは、日本の職人が手で金属を磨いてつくっているのだそうです。機械がつくるものよりも、人間が手で創った方が精巧なものができるというわけです。

この基準平面の場合ですと、どれだけそれが精巧かというと、東京都大阪の間にその基準平面二枚を建てて、レーザー光線を撃つのだそうです。で、片方から放たれたレーザー光線が数百キロを飛んで平面にあたり、また同じ道を辿って戻ってくるわけですが、その間でずれる距離がなんと「2cm」だそうです。つまり、直角に撃ち込まれたものがほぼ、完璧に直角に跳ね返ってきているということ。これが機械の手では作れないのです。

鍛えていくと人間の感覚というのはどこまで可能性を秘めているのだろうと、おもう逸話でした。

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カテゴリ:科学技術
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