【モチベーション3.0】2011/11/24 2:06 PM

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2010年の夏でしたか、失職の危機に瀕していたとき(笑)にある知人から薦められて買った本です。タイトルからはいわゆる自己啓発系の内容なのかと勘繰りますが、さにあらず。戦前までさかのぼった時期から最新の心理学の実験などまで、ありとあらゆるデータを紡ぎ合わせて「人間を突き動かす力は何なのか?」について深く洞察した良書です。



内容をかいつまんでお話しさせて頂くと、いわゆる「飴(アメ)と鞭(ムチ)」によって人間はやる気を奮い起こされるもの「ではまったくない」という結論が導き出されています。



サルに知恵の輪のような道具を与えてそれを解かせるという実験を行う際、グループを二手に分けて、片方にはそれが解けるとエサが与えられ、片方はただ道具だけを与えて何らの報酬を与えないという条件にしたそうです。



旧来のマネジメント手法、つまりは「アメとムチ」による考え方であれば、エサが与えられるグループの方がより早く解答を導き出して、熟達も早いはずです。ところが、実験結果はまったく違っていたというから面白い。エサが与えられるグループはやがて効率が低下し、エサに飽きるとその実験道具に対して見向きもしなくなるそうです。逆に、道具だけを与えられたグループでは、その道具(知恵の輪)をいかに早く攻略するかという方向に興味が向き、継続して飽きること無くその課題に取り組んでいたそうです。



これと同じように、モチベーションに関する旧来の考え方がどうやら完全な誤りであることを証明するありとあらゆるデータが並べられています。であれば今後、経営者などのマネジメント側に立つ人間はどうやって人を動機付け、動かしていかなければならないか、ということについて非常に示唆に富んだ内容となっています。



一番重要なのは、取り組むその本人がその行為自体に何らかの純粋で内発的な興味・動機を持っているのか否か、ということなのだそうです。創造性を要求される仕事、終わりの無い熟練・熟達を目指す仕事とというのは、確かにその行為あるいはプロセス自体が楽しいので、続けられる。支払われる対価云々ということよりもそれ自体が楽しくてそれがその場で報酬となるから続けられるのです。



私も知識人としての成果はまだまだで御座いますが、自分の講演会の資料集めをして知識が増えるプロセスが楽しい。資料が作り上げられていくプロセスが楽しい。プレゼンをして目立っている自分が嬉しい。講演の場で今まで全く真実らしい真実を伝えられてこなかった人たちが「そうだったのか!」と目から鱗が落ちる瞬間が本当に面白い。あれやこれやと質問を投げられても、鮮やかに切り返す話術が楽しい。こんな感じなので、私は結果云々よりはまずプロセスを楽しんでしまっています。だけど軸さえぶれていなければ、それに結果も伴ってくるんですね。



とても良い気付きを与えてくれた本なので、皆様もご一読下さいませ。

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カテゴリ:精神世界
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